ブログ 店長日記
鉄瓶を空焚きしてしまった場合の対処方法
「鉄瓶を空焚きしてしまったけど、そのまま使用できますか?」というお問い合わせを頂くことがあります。
もし空焚きをしてしまったら、火を止めて鉄瓶の温度が下がるまで放置してください。
熱々の鉄瓶に水を入れると、割れ・ひびの原因となります。
空焚き後は内部が変色し、沸かしたお湯に金気臭がする場合がございますが、ご使用されるうちに治まっていきます。
金気が気になる場合は、お茶を煮だせば改善されますので、お試しください。
沸かしたてでしたら、ふたを開けて置いておくだけで余熱で水分が飛びますます。
空焚きの場合は加熱後20~30秒ほどで水分が飛びます。
画像は約10分ほど空焚きしてしまった鉄瓶の内部です。
湯垢が少し焦げて茶色く変色しています。
この程度の空焚きでしたら問題ございません。
- 2024.10.29
- 14:43
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鉄瓶の虫食いについて
作家作の鉄瓶の蓋の摘みや弦に穴があいているものがございます。
これは「虫食い」という技法により施されたもので、朽ちていく儚さ侘び寂びを表現しております。
虫食いは高度な技術が必要な穴細工です。
蓋の摘みに施された虫食い
弦に施された虫食い
弦や蓋の摘みに虫食いを施すことにより、熱を逃がし持ちやすくするという利点もございます。
作家作(焼型)鉄瓶一覧を見る
- 2024.08.20
- 16:06
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梱包について
大切な商品をきちんとお届けするために厳重に梱包しております。
こわれもの・天地無用シール
ダンボールに添付
箱の中身の商品も極力動かないようにしております。
- 2024.06.21
- 15:24
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錆びた鉄鍋の再生方法
鉄鍋は長期ご使用されていないと錆が発生します。
錆の発生=故障ではございませんので、お手入れをすればまたご使用頂けます。
鉄錆は身体に害はございません。
下記の通りお手入れ頂ければ何十年とお使い頂けます。
1.温水を流しながらタワシで錆を擦ります。
金属タワシではなく天然素材のタワシ・ブラシ・ササラ等を使い、温水を流しながら錆を擦り洗いします。
2.軽く空焚きして水分を飛ばしてください。
3.油をひいて野菜くずを炒めます。
鍋底を覆うぐらい油を入れ、刻んだ野菜くずを加えて鉄鍋全体に油が馴染むように炒めます。
約5分程炒めたら野菜くずを取り出します。
4.お湯を流しながらタワシで余分な油を洗い流します。
鉄鍋が冷めたらタワシで擦り温水で軽く洗い流します。
水ではなく温水を使うことで余分な油を洗い流せます。
5.軽く空焚きして水分を飛ばしたら完了です。
少し錆の跡が残っても使い込むことで鍋肌に油が馴染み、錆に強い鉄鍋へと育っていきます。
1の手順の後に鉄鍋を油多めのお料理にご使用頂いても問題ございません。
お料理の油が鉄鍋になじみ、錆が落ち着きます。
錆びた鉄鍋
お料理に使用した鉄鍋
長期間ご使用されない場合は、薄く油を塗って保管してください。
頻繁にご使用されるようでしたら、ご使用後に油を塗らなくても問題ございません。
鉄鍋一覧を見る
- 2024.05.20
- 11:43
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焼型鉄瓶の着色仕上げ・おはぐろ
焼型鉄瓶の外側の塗装について
焼型鉄瓶は下地に漆を焼き付け、その上におはぐろ(鉄漿水かねみず)を焼き付けて着色します。
おはぐろとは、鉄片を漬けた酢酸鉄溶液に茶汁を混ぜ合わせたものです。
工房によって独自の配合があると思います。
茶汁の量が多いと黒が強くなり、おはぐろを増やすと赤みが強くなります。
赤茶色を強く出すために、弁柄(べんがら)といわれる赤色の顔料を混ぜることもあります。
火加減や気温・湿度によって変化するため常に同じ色を出すのは難しく、着色の色合いに個体差がございます。
鉄瓶はご使用していくうちに経年により色が変化していきます。
時間の経過と一緒に風合いの変化も楽しんで頂ければと存じます。
- 2024.04.24
- 13:45
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底面の小さな鉄瓶をIHで使用
鉄瓶をIH調理器でご使用される場合、底部の径が12cm以上の商品を推奨しております。
機種によっては12cm以下でもIHに反応します。
動画の鉄瓶は、底部の径が6cmの鉄瓶です。
動画の3口のIH調理器で使用した場合、両サイドの火力の強い口より中央の火力の小さな口の方が反応が良く沸かす時間が早かったです。
参考までに動画をアップさせて頂きました。
底面の小さな鉄瓶には「IHヒーティングプレート」を利用
底面の径が小さくIH調理器に反応しなかった場合は「IHヒーティングプレート」を利用する方法があります。
「IHヒーティングプレート」とは、IH調理器で加熱できなかったアルミ製のフライパン等が使用できるようになるアダプターです。
トッププレートの汚れ防止用の「IHマット」ではありませんのでご注意ください。
「IHヒーティングプレート」というワードで検索しますと色々な商品が出てきますので、ご覧ください。
- 2024.03.22
- 15:14
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鉄瓶内部の変化の仕方
鉄瓶内部の変化の仕方
鉄瓶内部の変化は水源・ご使用方法や環境によって異なります。
湯沸しやお茶を沸かすのに使用した鉄瓶の内側
お茶を沸かすと鉄瓶の鉄分とお茶から出るタンニンが化合して錆の赤色が抑えられます。
湯沸しのみに使用した鉄瓶の内側
湯垢がびっしりと付いています。
2つの鉄瓶は安定していて順調に育っています。
鉄瓶は育てていくものです。
日々使用している鉄瓶が変化していく過程を見守る楽しみがあります。
白湯やお茶を楽しむと同時に、鉄瓶の経年変化も一緒に楽しんで頂ければ幸いです。
- 2024.03.13
- 14:14
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IH調理器で使用時の火力について
南部鉄器とIH調理器は相性がとても良い組み合わせなのですが、ご使用の際に注意事項がございます。
底部が変形・ヒビが入る恐れがあるため火力は中火程度に
200VのIH調理器の最大火力はとても強力です。
強火で加熱しますと、短時間に底部だけに温度変化が生じて、膨張率の違いから変形やヒビが入る原因になります。
なるべく中火程度の火力でのご利用をおすすめします。
クッキングヒーターが3口IHをご使用でしたら、中央の火力が一番小さい口でのご使用をおすすめいたします。
卓上100VIH調理器でしたら、中強火でご使用頂けます。
急須は加熱してご使用いただけません
急須は内側にホーロー加工(ガラス質のコーティング)を施しております。
急須を高温で熱するとホーローが割れてしまう可能性がございます。
加熱してのご使用はお控えください。
- 2024.03.09
- 14:00
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鉄瓶でお湯を沸騰・煮沸する時間について
なぜ鉄瓶で沸かしたお湯は美味しいのか
鉄瓶で水を沸騰させると鉄瓶の内側から鉄イオン(Fe2+)が溶出して、残留塩素と反応して塩素を分解・除去してくれます。
これが鉄瓶で沸かしたお湯は美味しいと言われる所以です。
鉄瓶で水を沸かした時の塩素除去効果は、他の材質で出来たやかんより優秀であると言われております。
ワンポイント
他の素材で出来たやかんで水を沸騰させた時も同じなのですが、水道水は沸騰直後は残留塩素濃度が濃くなります。
沸騰後に10分程沸かし続けることによって、残留塩素が揮散され塩素の匂いが気にならなくなります。
また、トリハロメタンの除去にも10分程の煮沸が必要と言われております。
注意事項
沸かす際には、水量は7~8分目程度でご使用ください。
水量が多いと、沸騰した際に注ぎ口から熱い湯が吹き出し大変危険です。
- 2024.02.28
- 12:37
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鉄瓶の空焚き時間について
鉄瓶をご使用された後はお湯を捨てて、空にしてください。
軽く空焚きして水分を飛ばしてください。
約10秒ほどで中の水分が飛び乾燥します。
夏場でしたら、鉄瓶が熱い状態であれば蓋を外して置いておけば、自然に乾燥します。
空焚きし過ぎてしまった場合は
もし空焚きをしてしまったら、火を止めて鉄瓶の温度が下がるまで放置してください。
熱々の鉄瓶に水を入れると、割れ・ひびの原因となります。
空焚き後は内部が変色し、沸かしたお湯に金気臭がする場合がございますが、ご使用しているうちに治まっていきます。
金気が気になる場合は、お茶を煮だせば改善されますので、お試しください。
- 2024.02.26
- 15:23
- コメント (0)