鉄瓶・南部鉄器のいろは
鉄瓶のサビについて
●鉄瓶のサビについて
鉄瓶は、鉄という素材上必ずサビが発生します。
しかし、サビ = 故障という訳ではございません。
内部にサビが発生しても、沸かしたお湯が赤くならなければ、そのままご使用可能です。
●使用後3ヶ月の鉄瓶の内部
新品から使用後1~3ヶ月位で内部が赤くなっていきます。
もちろん、このまま問題なくご使用可能です。
使い続けていく内に、内部に湯垢が付き白くなってきます。
●使用後約1年の鉄瓶の内部
1年ほど使い続けると、内部に湯垢が付き白くなります。
この白い湯垢は、水に含まれるカルシウム等の成分が付着して付きます。
湯垢が付くことにより、内側をコーティングして錆びにくくするため、擦って落とさないでください。
日々使用することにより、内部が変化していく様子をお楽しみください。
※水源によって、湯垢の付方が異なります。
●沸かしたお湯が赤くなる場合
沸かしたお湯が赤くなる場合は、下記の作業を行ってください。
①鉄瓶に水を少し入れ、亀の子タワシでサビをこすります。
※金属タワシは使用しないでください。
②よくすすぎます。
③煎茶の出がらしをお茶パックに入れたものを用意します。
④鉄瓶に水を八分目ほど入れて、③を20分ほど煮詰めます。
⑤火を止めてそのまま7~8時間おいておきます。
⑥真っ黒な水となりますが、これが鉄分とお茶からでるタンニンと化合した色です。
⑦このタンニンがサビをパックするように覆いかぶさりサビの進行を防ぎます。
⑧ ④~⑥をもう一度繰り返します。
●鉄瓶の穴の修理について
弊社で扱っておりますメーカーでは、現在鉄瓶の穴の修理は承っておりません。
手づくり鉄瓶につきましては、肉厚を非常に薄く造っておりますため、200VIH調理器で強火で加熱すると穴が開く可能性がございます。
手づくり鉄瓶は、必ず直火の中火以下で加熱してご使用ください。