●南部鉄急須のできるまで 鋳型形成急須造りはまず鋳型を造るところから始まります。
職人さんが型に砂を入れて圧縮し砂型を造ります。
製品と同じ形状の原型に砂を固めて形状や模様を写し取り、鋳型の中に製品と同じ空洞を作ります。
注湯~冷却・凝固溶解炉で約1500℃に溶かされた鉄を湯(ゆ)といい、鋳型に湯を注ぎこみます。
鋳型内部に注ぎ込まれた鉄の温度が下がり、凝固して固まるのを待ちます。
型出し・砂落とし鋳型内の鉄が凝固し固まったころあいを見て、鋳型をこわします。
製品に付いている鋳型の砂を取り除きます。
仕上げ研磨鋳型から取り出された製品には、鋳バリが付いているためグラインダーで研磨し除去して、表面をなめらかに仕上げます。
特に内面はホーロー加工を施すので、念入りに行います。
ホーロー加工急須は防錆処理として釉薬を急須の内面に塗布し、高温で焼成します。
すると、釉薬がホーロー化して表面を覆います。
※急須は全商品内部にホーロー加工を施しております。
直火でのご使用は内部を痛めますので、お控えください。
着色保温炉の中で約70~80℃に加熱した急須へ着色をしていきます。
鋳肌際立つ重厚な伝統色から、海外評価の高いカラフルなバリエーションなど、職人自らの手で一つ一つ着色します。
検査・梱包表面に塗装が施された製品は、最終検査で合格したものが箱詰めされて完成します。