鉄瓶でお湯を沸かすと黒い粒・褐色の粒が出てくる場合がございます。
原因1-酸化被膜-
鉄瓶の制作工程で、錆止めを施す「釜焼き」という工程がございます。
「釜焼き」とは出来上がったばかりの鉄瓶を約900度の炭火で焼くことにより、サビ止めの酸化皮膜を形成させる伝統技法です。
特に新品で使い始めの鉄瓶は皮膜が剥げやすくなっている場合があり、お湯を沸かした時にポロっと剥げて黒い粒が出てくる場合がございます。
この酸化皮膜は四酸化三鉄といわれる黒錆で、身体には害は無く、そのままお飲み頂いて問題ございません。
原因2-湯垢-
黒い粒と一緒に褐色の粒も白湯に混じっている時がございます。
これは湯垢です。湯垢は水に含まれるカルシウム等の成分で、鉄瓶を使い続けると内部に湯垢が付き白くなります。
湯垢が付くことにより内側をコーティングして錆びにくくするため、擦って落とさないでください。
カルシウム等の成分なので、そのままお飲み頂いて問題ございません。