焼型鉄瓶の外側の塗装について 焼型鉄瓶は下地に漆を焼き付け、その上におはぐろ(鉄漿水かねみず)を焼き付けて着色します。
おはぐろとは、鉄片を漬けた酢酸鉄溶液に茶汁を混ぜ合わせたものです。
工房によって独自の配合があると思います。
茶汁の量が多いと黒が強くなり、おはぐろを増やすと赤みが強くなります。
赤茶色を強く出すために、弁柄(べんがら)といわれる赤色の顔料を混ぜることもあります。
火加減や気温・湿度によって変化するため常に同じ色を出すのは難しく、着色の色合いに個体差がございます。
鉄瓶はご使用していくうちに経年により色が変化していきます。
時間の経過と一緒に風合いの変化も楽しんで頂ければと存じます。